平成15年度 上川中部IT研究会 検討結果
各自治体の状況
愛別町を除き,各自治体とも中心部についてはADSL等のブロードバンド環境が整備されてきている。愛別町ではADSLの加入希望者を町民から集めているところであるが,まだ最低ラインに足りない状況である事が報告された。
自治体の情報化に関連する問題点
自治体の情報化に関して,庁外と接することが少ない部署ほど情報化に対して無関心である事が指摘された。ホームページなどで情報公開も行っていないし,情報化に対するビジョンももっていない。必要な情報が何もせずに入手できるという慣習が情報化を阻害しているのではないかとの意見もあった。
各自治体のホームページをめぐる状況
上川町が3月までにリニューアルを予定しているほか,当麻町が職員でホームページの作成・検討委員会を組織し,リニューアルを予定している。また,比布町もリニューアル作業を進めている。
部署ごとに作成しているとフォーマットが不統一になりがちだが,美瑛町ではそれをチェックするための監査体制があることなども報告された。
各自治体ホームページの分析
事務局と旭川市が,各自治体や観光関係の各サイトについて,サイトマップ作成試行やアクセスログなどの分析を行ってみた。
その結果,全体的にコンテンツが少なく,特に動的なコンテンツが貧弱であることが判明した。サイトごとに使われているファイルの種類に偏りがあったり,コンテンツの全体量にも差があることも指摘された。
ホームページの作成と運営に関する問題点
検討を行う中で,次のような点がホームページの作成や運営を行う上での問題点として指摘された。
- 組織の縦割りにより,意志の不統一が感じられる。それぞれの部署がそれぞれの方式で情報を発信しているのではないか。
- 部署ごとに作成していると,表記やデザインが不統一になる。
- 情報が散在していて,サイトのナビゲーションも貧弱で,必要な情報が探せない。
- 自治体のホームページだけではなく,観光ポータルも情報の在処がわかりづらい。
- 動画など動的なコンテンツが足りない。
- 技術的な動向,個人情報保護の情勢など,サイト管理者に求められる認識が高度なものになってくるため,更新維持は大変である。
ポータル構築に向けて
問題点を踏まえながら,広域ポータルサイト構築に向けての方向性についても議論され,次のような意見が出された。
- 観光と行政と,サイトを目的別等に分けるのがよいのではないか。
- 防災や交通アクセスなど共通する部分はポータルで整理するとしても,個別の自治体がそれぞれ情報を発信しなければならない自己責任部分もある。
- カテゴリ分けや新着情報も整理されているとわかりやすい。
- 一方的に発信するだけではなく,発信した情報を受ける側としての工夫も必要。
- 自治体からリンクされている先のサイトについても影響を考えるべき。
- 作成計画の段階では,文章的に考えるのではなくカードで整理すると良い。
- テキストのコンテンツと画像などのコンテンツとのバランスも考える必要がある。
- 更新の負担を減らすためコンテンツ管理システムツールを使う方法もある。
- SOHO事業者など細かな対応ができるところと組むのもよい。専門職を加え作成委員会のようなものを設けてはどうか。
- ポータルは信用も大事である。情報の正確さと公共性に気を遣うべきである。
- アクセス元の分析も必要。コンテンツの比較を行えないか。
- ポータルの内容,個々の職員が情報発信に対してどうあるべきかを考える必要がある。
その他研究会関連
- TAO事業終了に伴い学校インターネット設備が本市へ移管となる。活用希望があれば申し出て欲しい。(旭川市)